9月28日に続いて、ふらつきについてご説明いたします。
自分がゆれて立っていられない症状には、大きく3つに別ける事が出来ます。
ご紹介で来院された女性の場合は、
立位テストで、目を閉じると倒れてしまう。目を開けても少し揺れてしまう。
この場合、目から入ってくる情報で大脳からの指示で揺れが抑えられている事から、小脳の可能性は低いと考えられます。
次に、脊髄性と前庭性になるのですが、脊髄性は位置覚の問題らしく目を開けておけば、視覚情報により大脳皮質がゆれを確認できるので、ふらつきはさほど出ないとの事です。
前庭性は、内耳からくる前庭神経および小脳からくる情報を受けて前庭脊髄路に出力しています。これにより、伸筋の活動を高めて身体の平衡が調整されています。なので、目を開けていても揺れてしまうとの事です。
大脳皮質の機能低下を以下のチェックをしたところ、右大脳皮質に強い機能低下があり、左にも弱く出ている事を確認できました。
・眼球の動き 右への動きで顔も一緒に動いてしまう
・瞳孔(光に対する反) 縮み過ぎている(光をあててから動きが出てきた)
・手、足の反射 右半身は位置を維持できない(左も少し弱い)
※今回のケースでは、難聴があり、倒れるほど揺れてしまいう事からご本人も不安になっているので、私の行った検査の内容と身体の状態と今後の施術方針を説明し納得した状態から施術をスタートする事と、再度病院に受診してもらうようにお話させていただきました(今度は、神経外科ではなく神経内科)。
やはり神経内科の先生もおかしいと判断したらしく、神経外科で撮ったMRIを診せてほしいとのお話でした。
結果的には、腫瘍など脳に問題はないとの事で、脳への血流の悪さやストレスが原因だろうとの診断でした(血流を良くする薬の治療になる)。
だとすれば、大脳皮質の機能を高めていけば、今の状態を変える可能性が高い事を意味してる。
次回は、大脳皮質の機能低下によって身体がどういった状態なりやすいのかをご説明させていただきますm(__)m
院長 石関