めまい・ふらつき シビレ感 首の痛み 南大泉 40歳代女性

 今回は、悩みの多いめまい・立ちくらみについて、施術を例にご説明させていただきます。

 一番のお悩みの症状は、1か月前から座っていても立っていてもふらついて、転びそうな感じがしてこわいと言うのと、首が痛く左腕はいつも重たくてシビレ感が少しある。両足にもシビレ感が出ている状態で来院。

 病院でのMRIやレントゲンなどの検査では、脳には異常はなく首の痛みなどもある事から、頚椎症と診断される。

 ご本人としては、転びそうになるくらいの異常なふらつきに対して納得のいく話がなく、どこに行ったらいいのかわからず、との事でした。
 院長ご指名での連絡でした。通常だと、ご新規の方に関しては、ご紹介の方のみ施術しているため、指名してもらってよかったと感じるほどの症状でした。

 と言うのは、今まで整骨院に通っていても変わらない状態が1か月続いたり、病院に行っても解ってもらえなかったりするのは当然でした。

 わかりやすい言葉で説明すると、100Wの蛍光灯が80Wの電気で点けると暗くなるように、原因が運動器官ではなく大脳からの電気の低下によって機能が低下していたからです。更に頸椎の上(1番2番)もガチガチに固くなっていて、頸椎の4番が少し背中側にズレていました。頸椎7番~胸椎12番あたりまで左にねじれて、腰椎の下(5番)が骨盤と一緒になって右にズレているので、首を含めた身体全体が左に振り向きずらくなっている。
 これでは、身体の機能が全体に低下するので、つらいはずです!

 
 まず、検査でどこに原因があるのかを探っていきます。

 ①立ち姿勢   目を閉じる。倒れそうになるくらい大きく右側に動く。
           目を開ける。倒れるほどではないが右側に動く。
 
 ②瞳孔の反射 光に対して瞳孔を閉じるスピードと閉まる大きさと閉めておく持続時間については、どちらも動きが鈍く、開き気味でした。

 ③目の動き   左右、斜め上、斜め下と眼球の動きを見ると、左斜め上が動かしずらいみたいで、うえまぶたと顔が一緒に動いてしまう。

 ④神経の反射 かっけのような反射テストを行うとどちらも鈍いのですが、右側の方がよりだらりとしてしまい、前に出した腕の位置を維持できない状態でした。

 以上の事から、右大脳の機能低下の可能性があるため、右大脳へ刺激を入れる施術を行い、再度立ち姿勢によるふらつきを検査。すると、倒れそうな動き方はなくなっていて、目を開けた状態の立ち姿勢ではほとんど揺れなくなりました。

 あとは筋肉をほぐして骨格を調整して、今日の施術は終了。

 ベストではないですが、1回目としてはまずまずの変化です。

 ご本人が施術内容の理解が難しかったみたいで、倒れるほどのふらつきが治まっていても、なお不安が尽きないくらい悩みが深いみたいです。
 とりあえず、次回の予約をしてお帰りになりました。


 次回以降もめまい・ふらつきについて、ご報告していきます。


         院長 石関