肩こりはもんでも治らない?part.2  首こり・肩こり・ひざ痛 60歳代女性

 今回は60歳代女性のお話です。

 背中が丸くなで肩、横座りをしてきたため背中の姿勢がS字になって、右肩甲骨は下げながら前方に位置している。この時右肋骨は後方に位置して右背筋が緊張で固くなっている。右側の骨盤が前方に位置して右足が内股になってしまう。
 施術台に腰かけても同様のゆがみ方で座ってしまう程、身体の芯に固さをつくっているみたい。右の股関節と膝は内側が狭くなるので、たまに痛みが出る事があるとのお話でした。左肩甲骨はバランスととるために前方向に。

 股関節とひざの痛みは仙骨のねじれと右骨盤が開くことにより足が前に挙げずらくなり、女性なので膝を外ではなく内側方向を選ぶことで、つま先ひざ先を内側に向けながら歩くクセが無意識下で行われて、歩く時を含めてあらゆる行動の中で右の背中の動きが小さくなる事がさらに右足を挙げずらくしてしまう。

〇なぜ、この動きが慢性的な首こり肩こりを生んでしまうのか!?

①挙げずらい足は疲れやすく腰に負担をかける。腰も疲れてイタダルくなる。
②楽になるには、骨盤の傾きを寝かせて腰の緊張を緩ませる。すると背中が丸くなり、首が前方向に出てしまう。姿勢を気にすると頭の位置を後ろに引く動作が強くなる。もしくは台所仕事や編み物等であごを引いて下を向く。首の前側の筋肉が固くなり後頭部から首にかけて痛みが出やすく、頭痛の原因にもなってくる。
③右肩甲骨が下げながら前方に位置して、右肋骨が後方に位置することにより、肩甲骨から伸びてくる筋肉により胸椎1・2・3・4番のいずれかが右にズレてくる。
④右肩甲骨が前方に位置すると、首は前を向く為に右を向く筋肉を使う事になるのです。
⑤右肩甲骨が下がる事で首は左に傾くことが多く、頭蓋骨の台座的役割の頸椎1番が左にズレてくる。目線は左を向きずらくなる。
⑥胸椎が右にズレると、首を右後ろに動かす時に邪魔になるのでつまる感じがしたり、痛みが出たりして振り向きずらくなる。当然、右首のコリが出やすくなる。

 この女性の場合についてですが、まずは横座りの骨盤と股関節のクセを抜く為に仙骨矯正と股関節調整・腰椎と骨盤の連動性を高めたり、身体をひねる動きと首を振り向く動きの左右の差をなくす為に、筋肉をほぐしたりストレッチをしたり・・・と全身調整と姿勢と身体の使い方を変えていく為にしばらく施術を受け続けてていただきました。

 身体の調子も良くなったので、平成23年8月でいったん施術を終了happy01

 平成26年12月に右膝に水がたまったとの事で、整形外科の通院と合わせて施術を再開。骨盤、足の使い方が以前と同じbearingなので、右足に体重をかけ続けてしまう。痛い右足をかばえなくなっていました。月に2回の施術で半年ほどで水がたまらなくなり、しゃがめるようになってきました。
 よくなってもご本人の希望で月に1回程度で施術を受けていく事になりました。


 根本原因は、ご本人の行動の中にありますが、その事に気づく事が難しいみたいです。慢性的に深く悩むほどの症状をお持ちに方は、疲れをとる事は当たり前ですが、さらに骨格の動きを意識してください。前後左右に動かしてみてください!
どこに行っても解ってもらえないとお悩みの方は、当院にご連絡ください。
担当の変更も自由にできるのでお気軽にご連絡ください!

 
           院長  石関